昭和32年。フランク永井氏が歌う、13.800円という歌がヒットした。 その内容は、 「そんなに贅沢をしなければ月給が13.800円あれば、 子供連れでたまには外食したり、母親は美容院へ行き、父親は週末に仲間と一杯吞めるじゃないか。」 高度成長経済の兆しが見え始めたころの歌である。 そのころの世情として一般的なカメラはまだまだ高価で、とても月給一か月分では購入できなかった。 そのような時代ににあってオリンパスは月給の半額で誰もが手に入れられるカメラ、 具体的には、6.000円で買えるカメラの開発を構想した。 開発を命じられたのは、後世伝説の設計者となる米谷美久氏。 当時の彼はまだ入社3年目の新人だったという。 スペックは、1：3.5ｆ/2.8cmレンズ、シャッタースピードが最高速で1/200、最小絞りF22。 ASA100のフィルムを使えば日中晴天下でも撮影は可能だが、３群４枚構成のテッサー型銘レンズ搭載とはいえ最小絞りでの回折現象を鑑みASA50のフィルムのご使用をお勧めいたします。 描写は「誰でもが購入できる価格のカメラでも、レンズは最高の描写を」 米谷氏の設計理念を見事に具現化している。 搭載のレンズはモノクロ時代の設計であるにもかかわらず、カラーフィルムを用いても温かみのある色を再現する銘玉。 ハーフサイズの経済性、小型軽量の気軽さで 「Penのように気軽に使えるカメラ」との思いからの製品名。 その言葉通りに付き合える銘機の一台です。 出品にあたり専門業者さんによる完全オーバーホールを施しました。また、発売当時の今になっては希少ともいえるオリジナルフィルターとレンズキャップと共にお届けいたします。 #珍品 #三光ペン #オリンパス #完全 #オーバーホール済み #希少品 #銘機 #フィルムカメラが好き #昭和レトロ #オリジナル付属品