植木鋏で名を馳せる京都の鋏鍛冶が打った池坊・花鋏です。 大変、入手困難な品です。 取扱い店でも、この花鋏は、5年で数丁入るかどうか…という品。そのため、予約を停止しています。 使用回数2回（各10分程度）の美品。 残念ながら、鍛冶場で名前を入れてもらっているため、お気にならない方、ご購入を検討ください。 【商品について】 インターネットはもちろん、京都市中の専門店でも見かけることが少ない安広刃物の池坊花鋏です。作り手は、初代が花鋏づくりの名人として名を馳せ、現在の二代目・大隅義信さんは植木鋏づくりの鍛冶屋としてプロの庭師・植木屋からも支持を集めている京都の鍛冶屋さんです。 この池坊の花鋏は、義信さんが花鋏の名人だった父のものと同じようにと手づくりしている切れ味抜群の鋏。京都の家元や師範クラスが通う華道道具店や刃物店でも「安広」の銘が入った花鋏をかつてはよく見かけられたそうですが、現在、大隅義信さんは植木鋏づくりにシフトしているため、ほとんど作られていない製品です。 六寸の鋏は、花鋏の中でも一般的なサイズ～やや大ぶりのサイズで使いやすい大きさとなっています。 安広刃物の花鋏の特徴は、手打ちの総火造りであることに加え、刃の厚さと切れ味を生む裏梳、切り抜けた後にチンという優美で風雅な音でしょう。使い込むほどに育つ、正真正銘、京都の手づくり花鋏です。 本商品の刃は青紙鋼を使用しています。刃に「嵐治丸」という刻印がありますが、これは安広刃物が青紙鋼で仕上げた商品だけに入るものです。 【基本構造】 ・形状＝池坊 ・刃の鋼材＝安木鋼　青紙2号（嵐治丸の刻印） ・利き手＝右利き用 ・全長＝約六寸＝約18.5cm ・刃長＝約二寸＝約7.3cm（刃先からカシメ下） ・生産地＝日本・京都府京都市 ・生産者＝大隅義信（安広刃物） 【作り手】 安広刃物　大隅義信 氏 安広刃物（大隅刃物店）は、京刃物の伝統を受け継ぐ刃物鍛冶で、二代目の大隅義信さんが鍛冶職人を務めています。先代は池坊・花鋏の名人として現代の名工を受賞し、義信さんはその技術を受け継ぎました。 現在の主な生産品目は、わらび手（植木鋏）やキリバシ（京都で使われている植木鋏）、刈込鋏などの庭師道具。プロの庭師の中では知らない人はもぐりと言われる存在です。 入手困難、知る人ぞ知る「安広」の銘が入った花鋏です。