スポーツマンカレンダーですが、変わり文字盤と矢印秒針の希少種になります。 セイコーマチックを出した時に、セイコーマチックと　ライナーが兄弟機だと言う話をしましたが、スポーツマンにもやはり兄弟機があります。スポーツ繋がりのスポーツマチックなんですね。 こちらのスポーツマンカレンダーのキャリバーはcal.6602Bになりますが、自動巻きのスポーツマチックのキャリバーはcal.6601のAとBになります。スポーツマチックのシルバーウェーブを知ってる方ならご存知かと思いますが、セイコーマチックシルバーウェーブは62系、スポーツマチックシルバーウェーブは66系と呼ばれていますね。 で、66系の元祖がスポーツマンのシーホースに載ったcal.66Aになります。 そうなると、この文字盤が何かに似ていますよね（笑） そうなんですよ。スポーツマチックシルバーウェーブの文字盤にかなり似ています。あちらは内転ベゼルですが、こちらは文字盤模様。 おそらくですが、シルバーウェーブを出す時に、兄弟機の手巻きスポーツマンにも何か作りたかったんじゃないかと思います。 本機は、保管状態も良く、夜光も(おそらく当時なのでトリチウムだと思う)インデックスと長短針、秒針の矢印まで綺麗に残っています。 太陽にかざすなんてなかったんですね。 スポーツマンとスポーツマチックは、いわゆる上位機種のセイコーマチックなどの廉価版になります。当時は高校生を対象に販売を伸ばしたモデルになりますね。 1965年3月製造モデルになります。 裏蓋のSTPとは、ステンレスメッキです。合金にステンレスメッキを施したケースですが、エッジ部分には合金の色が出て来ています。 裏蓋のタツノオトシゴも薄くなっています。 ムーブは元気です。振り角300度以上、片振りは0.1から0.0に抑えました。日差+20秒くらいで合わせています。OHしてから全く使っていないコレクション品になります。 同型モデルが¥49,800で販売されていました^^; そこまで強気にはなれないかなぁ。